矢羽田 清美 先生
青山校師範科 | 54期卒業 / 講師歴10年 |
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居住地 | 中野区在住 |
出身地 | 東京都出身 |
趣味 | 椎茸バラエティ料理 |
”きもの”への親しみは幼少の頃から。
父が日本の伝統文化である歌舞伎関連の仕事をしていたという環境から、幼少の頃よりきものには親しんできました。 ただ、その頃は「きものを着せられている」という感覚でした。「自分できものを着付けられたらいいな」と興味が湧いたのは20歳を過ぎてからなんです。
結婚式や外出で、きものを着る機会に「このきものにはどの帯?どの小物?」「これは礼装?街着?」と自分では判断できなかったんです。
「出た時に恥をかいてはいけない」と、着付けを習いたいと思うように。でも、結婚して子育てで忙しく着付けを習うまでに至らず、その頃は美容院などで着付けていただいていました。
”きもの”を知るようになって、立ち振る舞いが変わった。
青山きもの学院に入ったのは、子育ても一段落したとき。だいぶ間があいていましたが、きものに触れていたいと思ったんです。
着付けを自分でするようになって、立ち振る舞いに気をつけるようになりました。きものを愛することで「大事に着たい」という心遣いが出てきたんだと思います。
たとえば、電車に乗るときや、階段を上がるときなど、さりげなく褄を上げるようになりました。
また、着付けを習うことで、どうすれば美しく見えるかを研究することも楽しみのひとつになりました。
幼少からきものには親しんできましたが、きものに対しての気持ちが変わりましたね。
ブライダルの着付け。
青山きもの学院で学んだ後、ブライダルの列席者の着付けの仕事をしました。一生に一度の晴れ舞台ですから、失敗があってはいけませんよね。
緊張されているので、あまり締め付けないようになど気を配りながらの着付けですが、お客様から「ありがとう」「ここを選んでよかったわ」と感謝の言葉をいただけるやりがいのある仕事です。
現場での着付けは予期せぬ、さまざまなことも起こります。
お母様からの古いきものだったり、小物が揃ってなかったり、ガーゼがついてなかったり。それを、時間内に対応していかないといけません。着付け技術以外にも求められるものが多い現場で、臨機応変さを学びました。
ブライダルの現場で学んだ臨機応変さも伝えていきます。
担当は、本科、研究科、師範科、実践科。実践科では、自分の技術をもっと高めたい方々や、人に着付けをするプロになりたいという方々が学んでいます。
成人式や結婚式は、一生に一度の大事な日です。その節目に立ち会う着付けをするというのは大変だけどやりがいのある仕事。実践科で学ぶ生徒さんには、実際、わたし自身が現場で体験したことを活かして、求められる臨機応変さや、お客様に対する礼儀作法、おもてなしの心を伝えていけたらいいですね。
生徒さんに心がけていることは。
わからないところがあれば繰り返しお教えしてます。質問も何回でもしてくださいね。最初なかなかできなかった生徒さんが、できるようになると「やっていてよかった」と思います。
生徒さん同士、教室外でも自分たちできものを着てお出かけするようになるんですよ。先日も「先生みてみて、きものを着てクラスの子と食事会にいってきたの。先生も今度ご一緒にいきましょう」と写真を見せてくれたりして嬉しかったです。
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