文化講義科
豊かな自然に抱かれた日本人の美意識の結晶である着物、そのルーツにある日本文化の本質を学びます。
- 全12回 青山本校で受講
- 第4火曜日(1年間)
【月組】15:30~17:30
【星組】18:30~20:30(1回2時間)
募集人員各15名/合計30名
月謝5,500円/月税込
入学金 11,000円(税込)
教材費別
▲ご自身のメモがわりにもご利用ください。
学習内容
茶道、華道、香道、能、狂言、禅、懐石料理…そのひとつひとつを多くの人は点として理解しています。けれど、実はそれらが同じ根っこから繋がっていく線であることを知ると、そこに日本文化の本質が浮き上がり、日本の本当の姿が見えてきます。
日本文化は、生活空間である「場」を背景に育まれ、形づくられてきました。その視点で見渡した時、畳を敷き詰めた暮らしの空間、襖、床の間といった、現代の私たちの暮らしの空間がほぼ完成した室町時代、ことに東山文化に日本の「根っこ」があると言えます。
今日までつながる、茶、花、能、禅といった文化が花開き、熟成した時代にある種の到達点へといった芸術、芸能に触れ、本質をたどることで日本とは何かが見えてくるといえるでしょう。
青山きもの学院では、そんな日本の伝統文化をもっと知りたい、学びたいというご要望にお応えして、『文化講義科』を開設いたしました。
講義名 | 講義内容 | 体験 |
---|---|---|
入門 | 私たちが知るべき日本文化とはどういうものか | |
茶道 | 茶道が育んだ主客のもてなし術 | 薄茶の飲み方体験 |
能 | 無に始まり無に帰する能の死生観 | 能面体験 |
狂言 | 時代を超えて不変な人間の本質を描く笑いの世界 | 能狂言の姿勢、すり足体験 |
香 | 香りを「聞く」という表現の奥にある繊細な美意識 | 聞香体験 |
古事記 | 神話に秘められた歴史 | 正しい神社の参拝の仕方 |
神仏習合 | 神と仏を一つのものとして受け入れた精神性 | 仏像の鑑賞法 |
禅 | 禅は全ての日常に通じる | 坐禅の呼吸体験 |
花 | 「場」と真、行、草 | 花の拝見の仕方 |
懐石料理 | 理にかなった食作法 | 器と箸の扱い方 |
庭 | 枯山水に託された世界観 | 庭の鑑賞法 |
歌 | 王朝の歌(源氏物語、伊勢物語、百人一首)から連歌への変遷 | 和歌の鑑賞 |
講師プロフィール
氷川まりこ先生
書籍編集者/伝統文化ジャーナリスト
- 2003年~2006年
- 国立能楽堂専門委員
- 2009年~2013年/2017年~
- 国立劇場養成委員(任期中)
- 2012年~
- 文化庁「次代を担う子どもの文化体験事業」企画選考委員(任期中)
- 2013年~2016年
- 国立能楽堂公演専門委員
- 2015年~
- 文化庁「芸術選奨」推薦委員(任期中)
- 2016年~
- 慶應MCC「能と日本の美意識」講座講師
- 2017年~
- ジャポニスム振興会、NHK文化センター青山校講師
書籍/著書
- 『能の新世紀』(小学館刊、2002年4月刊行)
- 『新作能紅天女の世界』(白泉社、2006年2月刊行)
書籍/企画・構成・編集
- 『梅若六郎 まことの花』(世界文化社)企画・構成
- 『虵(くちなわ)・夢の浮橋~瀬戸内寂聴の新作能』(集英社)企画・構成
- 『あたらしい教科書13 古典芸能』(プチグラパブリッシング)編集・執筆
- 『無の道を生きる―禅の辻説法』(集英社新書)取材・構成
- 『いい人ぶらずに生きてみよう』(集英社新書)取材・構成
- 『もしも利休があなたを招いたら』(角川新書)取材・構成
- 『のう・きょうげんの本』(日本芸術文化振興会)構成・編集・執筆
- 『雑巾がけからはじまる 禅が教えてくれるほんものの生活力』(集英社)企画・取材・構成
- 『能はこんなに面白い!』(小学館)企画・司会・構成
- 京都・銀閣寺写真集(銀閣寺)構成、編集・執筆
- 五木寛之氏対談集『風のCAFÉ』1~4(扶桑社)構成
- 『能楽名作選』(上・下巻/天野文雄著、カドカワ)の編集
費用と期間
期間 | 第4火曜日/1年(12回) |
時間 | 【月組】15:30~17:30【星組】18:30~20:30(1回2時間) |
開講場所 | 青山本校 |
入学金 | 13,200円 |
月謝 | 5,500円(教材費は別途) |
募集人員 | 各15名 |
備考 |
前半を歴史や概要の講義、後半を体験、美術展、関連イベント、 講演会などのインフォーメーションと感想交換会を行います。 |
\雰囲気は大丈夫かな? ちゃんと続けられるかちょっと不安。/